「中小企業家しんぶん」 2005年 5月 15日号から
合併後の新市町村でも意見書採択へ
地域ぐるみで学んだ「金融アセスメント法」
【和歌山同友会紀南支部】
和歌山同友会代表理事 谷本 広行
和歌山同友会紀南支部では4月20日、紀州南高梅の本場「みなべ町」(南部町と南部川村が昨年10月に合併して発足)において、「金融アセスメント法の学習会」と題した例会を行いました。
講師には、大阪同友会から政策部長の高田寿夫氏と事務局次長・山浜光一氏を迎え、大阪同友会における金融アセスメント法制定に向けたこれまでの取り組みから学びました。
当日は、地域の金融機関の関係者をはじめ、商工会・町議会の関係者および地域の企業家にも参加を呼びかけ、地域ぐるみで学ぶ「金融アセスメント法」学習会となりました。
和歌山同友会は昨年12月、県議会に対し金融アセスメント法制定を求める意見書採択の請願を行い、県議会では「中小企業金融の円滑化に関する意見書」として採択されました。市町村議会への意見書採択を求める運動では、今年5月議会に請願を行う「みなべ町」が初めてとなります。
和歌山県では、来年3月末までに30市町村が合併(一部編入)し、新しく5市6町となり、県内の市町村は50から30に減ります。そうした背景もあり、新しくなった市町村に対し、意見書採択の請願を行っていきたいと考えています。
そのためにも、会の役員がもう1度「金融アセスメント法」についての知識を深めようとの趣旨もかねて、学習会が企画されました。今後は、商工会連合会とも連携した取り組みを進めていく予定です。
和歌山県では、金融機関の統廃合の第1号というべき阪和銀行の事例があり、地域に根ざした金融機関の大切さを十二分に認識しています。互いに守り育てあう関係がなければ地域経済は発展していかないことを、地域金融機関との懇談の場においても確認しあい、今後の定期的な懇談会の開催を約束しています。
まだ、走り始めた第一歩です。自分たちの「生きる・暮らす」地域をよりよいものにするために、周りを巻き込んだ大きな運動にしていきたいと考えています。
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