【11.03.02】若者の就職難 高まる同友会への期待

共同求人委員会
「若者の就職難」が社会的に大きな問題として注目される中、中同協共同求人委員会が2月16日に東京で開催され、16同友会と中同協から30名が参加しました。

 はじめに前田・中同協共同求人委員長が「厳しい経営環境の中、若い人の力で企業革新をしていくことが必要。長期的な視野に立って共同求人活動を広げていきましょう」と問題提起を行いました。

 続いて東京大学大学院教育学研究科教授の本田由紀氏が「大卒就職問題を考える~その背景と中小企業への期待」のテーマで講演を行いました。本田氏は、戦後の日本の社会変化を振り返りながら、現在の就職問題を生み出してきた背景を豊富なデータに基づいて解説。それらを解決するためには「教育の職業的意義」の向上、「教育」から「仕事」への移行に際しての時間的余裕(試行の余地)の拡大などが求められていることを指摘するとともに、中小企業や同友会への期待を強調しました。

 グループ討論では「就職・求人活動の早期化・長期化をどのようにとらえ、企業として、同友会としてどう対応していくか」「魅力ある職場としての中小企業をどう伝えるか」などについて論議。それらを踏まえ、「委員長声明」などの形で就職問題への対応や新卒採用の意義などをアピールしていくことを確認しました。
 
 当日は新聞社2社の取材もあり、「若者の就職難」への社会的関心の高さがうかがえました。