同友会ニュース

【11.10.15】就職・採用活動の早期化・長期化について【談話】

就職・採用活動の早期化・長期化について

中同協共同求人委員長 前田幸一

 学生の就職活動の早期化・長期化が大きな社会的問題となる中、前田幸一・中同協共同求人委員長は、「就職・採用活動の早期化・長期化」の是正に向けて談話を発表しました。

 近年、学生の就職活動の早期化・長期化が大きな社会的問題となっています。特に学校関係者からは「大学等の教育の空洞化を引き起こす」「将来において国力を損なう重大な結果をもたらしてしまう」との懸念が表明されるなど、その解決は喫緊(きっきん)の課題となっています。この問題に関して、特に以下の4点を望むものです。

 第1に、早期化・長期化の本格的な是正です。就職・採用活動の早期化・長期化は、学生にとってはもちろんのこと、企業にとっても、そして日本社会の将来にとってもマイナスであることは多くのところで指摘されています。いくつかの団体などから改善案も提起されています。早期化・長期化の根本的解決のためには、かつての「就職協定」のように、違反企業を公表するなど国が積極的に関わる中で、共通のルールを確立することが必要であると考えます。

 第2に、(社)日本経済団体連合会は、今年の「採用選考に関する企業の倫理憲章」改定にあたって、選考活動の開始時期を従来通りとする理由として、「選考開始時期を後ろ倒しすることは、中堅・中小企業の採用に支障をきたす」ということを挙げていますが、これは中小企業の声や実態を正しく反映したものとは言えません。9月に開催された中同協共同求人委員会での論議では、「多くの中小企業が新卒採用の判断をするのは、前年の業績がある程度明らかになるころ」「長期化は大手ほど体力のない中小企業には不利」よって「大手の採用活動が後ろ倒しになっても、中小企業への影響はほとんどない」などの意見が多くを占めました。(社)日本経済団体連合会に、選考活動の開始時期を従来通りとする根拠として中小企業への「配慮」をあげることを再考し、同趣旨の内容をホームページからも削除するよう強く求めます。

 第3に、経営指針に基づく新たな仕事づくりと新卒採用・社員教育が一体となった取り組みが、強靭な体質の企業づくりへとつながります。またそのような取り組みが学生・若者の就職難を解決し、日本の再生・復興につながるものと考えます。震災の影響や急激な円高など、多くの困難がありますが、社会からの大きな期待に応えるためにも、ぜひ多くの会員企業が、このような「企業づくり」と新卒採用・共同求人活動に積極的に参加されることを望みます。

 第4に、学生と中小企業の「ミスマッチの解消」が就職難解決のポイントと言われています。そのためには正しい中小企業の姿を学生・保護者・学校関係者などに知らせることが重要です。昨年6月には中小企業の役割の重要性を謳(うた)った中小企業憲章が閣議決定され、今回の東日本大震災でも、そのことが多くの場面で実証されました。しかし、その理解は一部にとどまっています。私たち経営者自身も中小企業の姿を伝える努力を一層強めるとともに、ぜひ多くの方に中小企業に接していただき、本当の姿を理解していただくことを期待するものです。

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