人間が人間らしく息づく企業づくり、社会づくりをめざす中同協は、教育（共に育つ）のあるべき姿を求めて1988年『共に育つPARTⅠ』を発刊、続けてPART?、?と発行してきました。そこでは、教育学者のアドバイス、経営者の実践報告を紹介し、活力と人間味あふれる企業づくりの貴重なテキストの役割をはたしてきました。
このたび、『共に育つ』の成果を引き継ぎ、情勢の変化をふまえつつ、真の人間のあり方を考え、中小企業における労使の育ち合いを学べる内容を盛り込んだ『新・共に育つ』が発刊されることになりました。
本書は、3部構成となっており、第1部「人が輝く社会めざして―研究者からのメッセージ」では大田堯氏、中西新太郎氏から命の根源、現代の若者の生育環境についての示唆に富む提言を掲載。
第2部「社員と共に育つ企業づくり」では四氏が実践報告を行います。ここでは、東日本大震災を社員と共に乗り越えてきた岩手、福島の胸打つ実践事例を紹介。
第3部「人間尊重の企業づくりを同友会運動の中軸にすえて」では同友会の教育（共育）運動を歴史的に振り返りつつ、今後の課題を中同協役員の皆さんがインタビュー、座談会で語ります。
企業づくりの中軸でもある人材育成の課題をじっくり学べる好著です。広く活用されることが望まれます。
Ａ5版223ページ、頒価1,200円、＊各同友会事務局で購入できます
