【13.12.27】中小景気、天井打つも消費増税不況含み~2013年10~12月期景況調査(DOR106号)速報を発表

中小景気、天井打つも消費増税不況含み

 中小企業景気は、2013年1~3月期から各指標は好転を続け、足元の景況を示す業況水準DI(「良い」-「悪い」割合)は調査開始以来初の大きなプラスとなりました。

 しかし、業況判断DI(「好転」―「悪化」割合、前年同期比)の詳細を見てみると、業種別では建設業と製造業が改善、流通・商業、サービス業は横ばいと業種によって差があります。地域経済圏別では東北が大きく悪化、企業規模別では100人未満の小規模企業で回復した一方で100人以上は微減といったように、全面的に回復しているとはいえない状況。しかも、業況判断DIは今期が天井打ちで、次期以降、後退が見込まれています。

 採算に関わる指標では、仕入単価DI(「上昇」-「下降」割合)は上昇が継続、次期も高止まりを予想しています。雇用面では、人手の不足感が鮮明になってきました。
新年度は消費増税不況となる可能性が高く、自社を取り巻く環境の変化に細心の注意を払い対応することが求められています。

DOR106号速報の詳細は調査・研究のページをご覧下さい。
http://www.doyu.jp/research/dor/