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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2003年 10月 15日号

▼衆議院の解散が行われた。小選挙区制に変わって3回目の総選挙になる。二大政党に収斂(しゅうれん)されていくと言われているが、さて選挙の結果はどうなるか? 政策論争の軸となるマニフェスト(政権公約)が今回の選挙でどう評価されるか注目される。日本の政治もそろそろ利益誘導型選挙からの脱皮が求められる時代になってきた。有権者が政策の中身を理解することが大切になってくる

▼同友会も毎年、政策提言をまとめ、政党や行政に中小企業の経営改善を訴えてきた。われわれの政策をどの政党が一番理解しているか、選挙を通じて比較検討することが必要である。良識ある経営者としての判断を下して選挙に臨みたい。自立した市民として主体性をもって政治家を選ぶ姿勢が求められる時代になってきた。義理や人情や涙の1票を求める時代は終わりにしたい

▼さて投票率のことになると、投票しない人の多いことが気になる。主権者たる国民の権利を行使する機会が選挙の投票に行くことだと、社員教育をすることも経営者の役目になってくる。選挙のたびに繰り返し言い続けていると、やがて社員全員が投票に行く会社ができあがる。自立した社員の第一歩を踏み出す訳である。

「中小企業家しんぶん」 10月 15日号より


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