<< 中小企業家しんぶんのトップに戻る

中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2004年 5月 15日号

▼各同友会で総会が花盛りである。会員数を増やした組織は全て元気がよい。同友会の目的や理念を達成するためには継続した会員増強が必要である

▼同友会組織であれ、会員の企業であれ、経営戦略が必要だが、その戦略を練るとき、常にベースとして考えなければならない要素が、組織を構成する人の数と質。そしてもう1つが理念である。中小企業家の弱点はこのことがバランスよく思考できないことにあるのではないか

▼経営戦略がソフト面で時代に合わせて変化させるものであるなら、その基盤となるハード面が社員の数と質。その上に経営理念が確立され、経営陣と社員とが一枚岩になっていれば強い基礎的組織構造になっているといえる。この基礎構造を作ることが経営者の一番大切な仕事であることを、同友会の活動を通じて学ばなければならない

▼従って会員になったら、まず経営指針の成文化に取り組み、次に共同求人で新規学卒者を定期採用してみること。そして共に育つ「共育」をすることで、企業の基礎構造としての強力な岩盤に成長して行く

▼基礎構造のできていないところに、どんなに素晴らしい経営戦略を立てても、それは所詮(しょせん)「砂上の楼閣」でしかない。

「中小企業家しんぶん」 5月 15日号より


このページのトップへ