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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2004年 6月 5日号

▼今年は、「労使見解」(中小企業における労使関係の見解=中同協)を発表して30周年を迎えます。(1975年1月22日発表)「見解」の精神を生かした人間尊重の経営をさらに力強く進めることを、今年度の活動方針では強調しています

▼「見解」の骨子は冒頭の「経営者の責任」に集約されています。特に、経営者はいかなる環境下であっても「経営を維持し発展させる責任」があるとの文言が重い。維持だけでなく発展させなければならないのです

▼そのためには「経営全般について明確な指針をつくることがなによりも大切」としています。ここでは経営指針の表現はありませんが、中同協は2年後の1977年総会で経営指針確立の運動を提起、現在の広がりをみせる出発点となりました

▼「見解」は全体を通じて社員をパートナーと位置付け、労使の信頼関係の確立こそ企業発展の原動力と強調しています。労使が共に育ちあう社員教(共)育の基本理念でもあります

▼「見解」はいつ読み返しても時代を超えたみずみずしさが感じられます。先輩たちが長年の苦労の体験の中から生み出した財産「労使見解」を命ある言葉として現実の経営に生かしていきたい。

「中小企業家しんぶん」 6月 5日号より


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