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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2006年 1月 15日号

▼日本経済の景気は昨年の後半から回復基調に入ったようです。ただし、地方と都市、大企業と中小企業の二極分化がますます進行してきたと言えます。市場主義経済を継続すれば当然の結果でしょうが、何か釈然としません。所得の格差も二極化が進行しています。1億総中流社会は過去のものに。新たな階層集団として「下流社会」が話題に上っています。

▼同じ業界内でも好調な企業と不調な企業との二極化現象が起きています。まさに、経営者が情勢判断を的確にとらえているかが問われる時代になってきました。

▼予想より早く訪れたのが人口減少。経済においても大転換期と言わざるを得ません。若年労働力が減少すると同時に、若年消費者が減少することを理解しておかなければなりません。市場構造が大きく変化することを念頭に置き、経営の舵取りをしなければ生き残れない時代の到来です。

▼さて、あなたの会社は経営戦略の見直しをしていますか。付加価値を上げる、生産性を上げる社員の促成栽培はできません。経営改革の根幹は人づくり。今年こそ多くの会員が同友会の言う「経営指針」「共同求人」「社員共育」の三位一体活動の実践に取り組まれることを切望しています。

「中小企業家しんぶん」 1月 15日号より


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