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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2006年 4月 5日号

▼「中小企業家しんぶん」1000号を迎え、34年余のファイルを繰りながら、機関紙は時代と運動を映す鏡であることを実感します。特に歴代のリーダーの言葉には立ち止まって考えさせられます。

▼中同協石井正雄会長(故人)の1985年の年頭あいさつ。急速に進む構造変化への適切な対応が必要とし、商品のライフサイクル変化の異常なスピードに警鐘を鳴らし、人心が荒廃する中で「心のぬくもり」が求められており、キメ細かなサービスを説いています。これは現代の中小企業にも当てはまること。

▼田村寿雄新会長(現中同協顧問)就任のあいさつ(91年9月5日号)では、全国会員数が3万名を大きく超える前進を「理念という哲学があったから」とし、同友会の存在意義を外に向かって伝える活動を強調しています。さらに、各同友会が地域経済発展のための中心的役割を果たし、東京一極集中を打ち破って欲しいとも。このことも今日的課題として重みを増しています。

▼限られたページ数ですが、経営にかける情熱、同友会運動に注ぐ熱い思いが、セピアに変色した紙面から湧(わ)き上がってくるのです。本紙1000号を新しい歴史創造への一歩を踏み出す節目としたいものです。

「中小企業家しんぶん」 4月 5日号より


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