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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2006年 10月 15日号

▼再チャレンジ支援策を打ち出して、新しく安倍内閣が誕生した。中小企業政策では特別に目新しいものは見当たらない。引き続きわれわれ中小企業家は、自主、自立、自助の精神を大切に企業経営に当たる一方、中小企業憲章の学習・制定へ力を結集していかなければならない

▼景気の上昇は「いざなぎ景気」を超える長期間となる可能性が濃くなってきたが、企業間格差、地域間格差は顕著になってきた。首都圏や、名古屋を中心にした東海地域では、仕事量は豊富にあるが、人手不足が深刻化し、バブル期の再来を思わせる若年労働力の奪い合いが起きている。一方、仕事量が万年不足気味で、人余り現象が続く地域もある。経済活動の矛盾点が表面化してきた

▼同友会では人材確保を計画的に行うため、各地で共同求人活動を続けてきた。今年の採用実績をみると、どこも苦戦しているようだ。過去に多少多く採用した企業は、この局面の変化に動揺することは無いが、その場その場で人材確保を試みる企業にとっては良い結果は生まれない。経営指針に基づく計画的な新卒の採用、社員と共に育つ「共育」を繰り返し実践することが、経営の王道である。いつの世も人材育成に近道はない。

「中小企業家しんぶん」 10月 15日号より


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