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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2007年 2月 25日号

▼沖縄での第37回全研は感動の連続であった。もちろん分科会も充実したものであったが、2日目の対談、そして組踊り「大航海レキオス」は圧巻であった。レキオスとは、海を道とし異国と交流した古い時代の沖縄民の呼び名である

▼レキオスの意味を知っただけでも心が躍るが、主役の少年たちは現実の厳しさにもめげず海の道へ、陸の道へ溌刺(はつらつ)と挑戦していく。この組踊りは、37全研のために平田大一氏が書き下ろし演出された。応募した普通の小中高生が出演しているのだが、躍動する生命力、てらいのない挑戦心が伝わってきた

▼親たちが本物を求めさえすれば、今、現在でも子どもたちは素朴な生命力と挑戦心を発揮するのだという実感と、われわれ自身が地球を救いすべての人々の暮らしの繁栄と安定を求めて激闘する現代のレキオスであり、またそうあるべきと自負と気概に燃え立った人も多かったことであろう

▼組踊りはエイサー、空手、琉球舞踊など沖縄の伝統芸能に現代的な歌や踊りがアレンジされ、躍動感にあふれていた。涙ぐんでいる人も何人もいた。心を揺さぶり洗ってくれた平田大一氏はじめ、出演の子どもたちに心からお礼を申し上げたい。

「中小企業家しんぶん」 2月 25日号より


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