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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2007年 9月 15日号

▼賢者は歴史から学ぶとも言われる。同友会も東京で産声を上げて50年が経過した。創設期の苦労話を直接聞ける機会はほとんどないが、中同協顧問の田山さんと相談役の赤石さんの話は歴史の生き証人として貴重な存在である。今年も第9回中同協役員研修会が10月11〜12日に京都で行われる。歴史を改めてじっくり聞き直し、先人たちの同友会運動に捧げた情熱や先見性を確認したい

▼経営者であれば自社の歴史は知っているのが当たり前だが、整理されたものがどれだけあるか。筆者も同友会の先輩のアドバイスで「会社の歴史と自己の変革」なるものを毎年整理し、歴史を振り返る資料としている。創業以来38年分が蓄積された。時代の変化に合わせて変えてきたこと、一貫して守ってきたこと、いわば経営指針の見直しの歴史である。わずか10年間でも時代の激しい変化が伺える

▼経済のグローバル化が叫ばれるが、約150年前には、ペリーの来航で日本は開港を迫られていた。この時代もグローバル化の時代であった。イギリスの産業革命で、船舶の機械化と大型化、そして武器の改良が進み、欧米諸国は市場を世界に求めた。「歴史は繰り返す」の言葉通りである。

「中小企業家しんぶん」 9月 15日号より


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