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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2008年 1月 15日号

▼中小企業の景況感は一向に良くならないまま新しい年を迎えた。子年は激変の年と言われるが、さて今年はどうなるか。政治情勢は不安定で、いつ解散があってもおかしくない。日本経済は依然として国内消費が上向く気配はない。サブプライムローン問題も未だ収束していない。建築基準法の改正に始まる各種の法改正が裏目に出て、景気に悪影響を及ぼす行政不況など悪い条件を挙げたらきりがない

▼さて経営者はどう考えるべきか。いかに環境が厳しくとも、時代の変化に対応し、経営を維持・発展させる責任があると「労使見解」にある。自社の経営難の原因を他に求めてはいけない。自らの経営努力で難局を乗り切る自助の精神を発揮しなければ、真の経営者とは言えない

▼最近は川上インフレ、川下デフレの経済構造に変化が見られる。原油、トウモロコシ、大豆、小麦等の高騰による消費者物価は確実に値上がりに転じている。原材料高を最終価格に転嫁できず苦しんできた中小企業も我慢の限界が来ている。若年労働者の不足から一部で賃金も上昇し始めた。じわりじわりと変化の波が押し寄せる。こんな時代だからこそ同友会での学びが必要である。会員諸氏の奮起に期待したい。

「中小企業家しんぶん」 1月 15日号より


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