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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2008年 4月 25日号

▼「仕入単価DIと売上単価DIの差が過去最大を更新中」。仕入れる材料は高騰してきているのに、ほとんど価格転嫁ができていない。値下げ要求すらある。そんな中小企業の苦しい実態がDORや日銀短観で明らかになってきました

▼自社を取り巻く業界でも、「ここをしのぐためには、賞与は出せないよね」という声が当たり前のように聞こえてきます。ここまで放置されていていいのだろうか、と正直憤りを覚えますが、社会問題としては今のところ大きく取り上げられてはいません

▼「建築基準法改正に伴う建築業界の落ち込みは、いわば『官製不況』」という悲鳴も全国から聞こえてきています。この改正が中小企業に与える「負の影響力」。その大きさへの配慮が多少なりともあったとは思えません

▼「報道はされないけど、周りには自ら命を絶った経営者の方々も」という声も聞きます。「今、この時点で中小企業憲章があったら…」「欧州小企業憲章にあるThinksmallfirstが少しでも政策に反映されていたら…」と否が応でも考えてしまいます。「生きる」「暮らしを守る」「人間らしく生きる」ための中小企業憲章、その制定へ向けた私たちの運動の意義が今ほど高まった時はありません。

「中小企業家しんぶん」 4月 25日号より


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