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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2008年 10月 5日号

▼前任者2人が突然任務を投げ出すという前代未聞の異常事態のもと、麻生新内閣が発足しました。国民だれの目から見ても、国会解散、総選挙は目前であり、超短命内閣であることは間違いありません

▼昨年来景気は低迷を続け、原材料費の高騰に米国の金融不安が加わり、中小企業の一部では貸し渋り現象が見られます。倒産件数も増え続け、取引先に対する信用不安、警戒感も高まっています

▼順調に続いていた大手企業からの発注が突然ストップ、との話も伝わってきます。顧客の動向への慎重な分析、価格政策の見直し、新たな市場開拓への戦略展開など従来にも増して、機敏かつ強力な対応が必要です。全社あげての情報収集、部門ごとの総点検も急がれます

▼中小企業家は自社の経営を安易に放棄するという無責任なことはできません。いかなる困難な局面にあっても自社の理念に基づき適切な打開策を打ち出す。本紙が読者の皆さんに届くころは、総選挙の日程も決まっているかも知れません。その時だけの「まやかしのコマーシャル」に惑わされず、「社会性、科学性、人間性」の視点に立ち、政党、政治家を判断する責任が中小企業家にはある、むしろ重いといえましょう。

「中小企業家しんぶん」 10月 5日号より


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