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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2008年 12月 25日号

▼「倒産件数11月で昨年超す」というニュースが新聞紙上をにぎわせています。「負の連鎖」が中小企業を直撃している状況はますますその深刻度を増してきました。しかし、「そうした状況だからこそ同友会の出番」のはず。厳しいからこそ「良い会社」が選ばれるわけで、私たちが追求してきている社会性・人間性が本物であるかどうかが、今問われています

▼ここで気をつけなくてはならないのが「科学性」。いかに思いが純粋かつ崇高なものであっても、それを形にするための科学性がなければ、結局は絵に描いた餅。まして「道徳的な言葉でごまかしている」部分がこれっぽっちでもあったら、社員の生涯に責任の持てる企業づくりなど夢のまた夢と言ってもいいでしょう。自己資本比率はいつまでに何十%にしますか? 一人一時間あたりの付加価値はいくらをめざしますか? 投資に対するリターンはどれぐらい見込むべきですか?

▼努力した結果が数字に表れる「科学性」を持つことが、私たちのめざす「社会性・人間性」を担保することになります。これからさまざまな形で経営環境改善のための施策が打ち出されるはず。その施策を十二分に活用できる私たちでありたいと思います。

「中小企業家しんぶん」 12月 25日号より


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