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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2009年 1月 15日号

▼100年に1度と言われる世界同時不況が津波のように日本列島を襲っている。マスコミは不況情報をこれでもかと流し続けているが、われわれ経営者は今こそ将来に向かって手を打つことが肝心である

▼資本主義経済では周期的にバブルが発生し、これが弾けて不況がくる。この時、次の時代を担う技術や産業が勃興してくる。T型フォードの販売開始は1907年のアメリカ株式相場暴落の翌年である。危機こそ新たな製品や技術を生み出す好機と捉えるべきだ

▼経営者の重要な仕事に経営戦略の見直しがある。逆境をバネに次なる飛躍を考える心の余裕があるか、トップの先見力と決断力が生死を決める。真剣に冷静に考え、果敢に決断して行動に移すことが重要である。経営者としての真価が問われる1年になる

▼ここで同友会の存在が心強く感じられる。1人で考え抜いても限界がある。同友会の仲間を社外重役と考え、アドバイスをもらうのである。次なる時代は多様化、多極化の時代、Small is beautiful と言っても良い。中小企業が連携して地域ブランドを作り出すことが次世代に生き残る道になる。中小企業振興条例や中小企業憲章の制定運動がますます重要課題になってきた。

「中小企業家しんぶん」 1月 15日号より


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