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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2009年 12月 5日号

▼政府はデフレ宣言を出し、不況が底を這い続ける中で、会員企業の奮闘は続いています。最盛期の5分の1に市場が縮小した和服業界。札幌の老舗、(株)和光の田中傳右衛門社長は全社挙げて顧客の掘り起こし、ニーズ拡大に懸命です

▼本社にリサイクル着物専門の「和ものや傳」を開設。札幌駅地下街パセオや中心部ポールタウンに和のライフスタイルショップ「ハナプラスハナ」を設け、男性も気楽に立ち寄り鑑賞し、小物も購入できる工夫をこらしています

▼時代を読み込み、企業展開していくには人材育成が必須。同社は年2回開講される北海道同友会の同友会大学に欠かさず受講生を送り、卒業生は40名を超えます

▼先日同社に金融庁監督局から係官が数名来訪。「貸し渋り、貸しはがし」が発生していないか、現場の実態調査です。同社も決して楽ではありません。しかし経営指針を毎年見直し、今春は取引のある金融機関をすべて招き、経営計画書と決算内容を公開。金融機関からは「安心して取引を継続できる」との信頼関係を再構築することができました。さらに「企業変革支援プログラム」に基づき、幹部社員と共に自社を評価したことも紹介。係官も大いに感心したそうです。

「中小企業家しんぶん」 12月 5日号より


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