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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2009年 12月 15日号

▼本格的な政権交代から3カ月。事業仕分けをオープン化してムダな事業はバサバサと切り捨てる場面がテレビで放映された。一見痛快に見えたが、長期的な展望に基づく判断であったか疑問な点も見受けられた。官僚や族議員により密室で予算が決められていた時代から大きく変化した点は評価できる。メディアを通して国民の判断力が問われることになってきた

▼政府はようやくデフレを認め対策を打ち始めた。国内の需要不足が40兆円とも言われるのが日本経済の実状だ。景気対策が後手後手になってはデフレからの脱却に10年かかった90年代の二の舞である。日本経済の失われた20年などと歴史に刻まれることになってしまう。さて新政権の経済政策はどうなるか

▼経営者の責任とは「いかに環境がきびしくとも、時代の変化に対応して、経営を維持し発展させる」こと。まさに今の時代は経営者の真価が問われる局面である。秋の経営研究集会の学びから経営課題の解決策を探し出す。「企業変革支援プログラム」を使って自社の健康診断を行い、自社の強み、弱みを見つけ出す。「同友エコ」から経営の改善に切り込むなど打つ手はいくらでもある。今すぐ着手することだ。

「中小企業家しんぶん」 12月 15日号より


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