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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2011年 3月 5日号

▼中小企業憲章制定(閣議決定)によって中小企業振興基本条例推進に拍車がかかってきました。このままでは、地域経済衰退が止まらない。地域の仕事づくり、雇用の創出をはからねばという危機感が、中小企業家、行政、市民の間にも広がっています

▼その典型の1つが釧路市中小企業基本条例(2009年4月制定)です。前文に幕末の探検家松浦武四郎が登場、「東蝦夷第一の都会たるべし」と予見したことを紹介、郷土意識をかきたてます。「企業と市民と行政が、地元への愛着と郷土への誇りを胸に」役割を分担し、連携して幾世代にもわたって引き継ぎ、発展させようと訴えています

▼同市の条例の特色は「産消協働」の理念にあります。産消協働とは3つの柱で成り立っています。第1は「域内循環」。域外への財の流出を減らし、域内循環を高め地域の経済体力を増す。第2は「域外貨獲得」。域外からの財の獲得を目指す。第3は「域内連携」。企業間連携で新たな市場づくりを進めるだけでなく、「地元のものを買おう、使おう」という市民意識を高めていく

▼「産消協働」の理念は同友会の「国民や地域と共に歩む」理念を広く市民、行政と共有することでもあるといえるでしょう。

「中小企業家しんぶん」 3月 5日号より


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