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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2011年 4月 5日号

▼東日本大震災被害の集中している岩手、宮城、福島同友会では、いち早く対策本部を立ち上げ、復興への懸命の努力が始まっています。全国からの支援物資も新潟―山形ルートを通して現地に次々と到着。中同協からの義援金も第3次まで届けることができました

▼1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災が想(おも)い起こされます。兵庫同友会は地震発生の翌日から救援と復興の活動を開始。操業再開に向けての寝食を忘れた闘いが始まり、ようやく見通しができた数カ月後に実感したことは次の2つでした

▼第1に社員の雇用と生活を守り、地域の復興に役立つという中小企業の社会的使命の重さ。震災直後、すべての経営者が瞬時にその決断を迫られました。第2に復興への闘いのなかで体験した同友会のネットワークの素晴らしさ、その理念の正しさを実感しました(兵庫同友会編『阪神大震災物語』詳述)

▼今度の大震災は広範囲であり、影響は日本全土に及んでいます。私たちは昨年6月、中小企業憲章制定を成し遂げました。前文で謳(うた)う「中小企業は、経済を牽引する力」「社会の主役」「多くの難局にあたっても、これを乗り越えてきた」、その本領を今こそ発揮すべき時です。

「中小企業家しんぶん」 4月 5日号より


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