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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2011年 10月 25日号

▼「労使見解を学んで実践につなげよう」と最近各同友会で提唱されています。そこでうたわれている「経営者の責任」や「真の人間尊重」が、同友会の原点である、という認識から来るものですが、同時に聞こえてくるのが「そうありたいとは思うけど、現実はね…」という声

▼しかし、この「労使見解」は机上での理想論ではありません。私たちの先輩方が、その凄絶な労使紛争の経験から導き出した現実的な「あるべき姿」なのです。とは言っても、労使紛争を知らない方々にとっては、やはり「実感はないよね」ということになる

▼でも、よく考えてみて下さい。社員一人ひとりには、それぞれの人生ドラマがあるはず。辞めていった人も含めて、その人の顔を思い浮かべながら「労使見解」を読み返してみたらどうでしょうか? 「あの時、どんな思いだったんだろう?」「生活設計は?」「やりがいは?」。いろんな思いがよぎります

▼そこで経営者たる自分は何を為すべきなのか。企業の社会的存在価値は? 仕事の効率化は? 自己資本比率は? 社会性・科学性を含めた全ての課題に取り組む必要性も見えてきます。「労使見解」の実践、それは現実の会社経営そのものなのです。

「中小企業家しんぶん」 10月 25日号より


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