<< 中小企業家しんぶんのトップに戻る

中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2011年 12月 15日号

▼東日本大震災という歴史に残る大災害の起きた「2011年」もあとわずかとなった。同友会も被災地への支援で他団体に比べ迅速な行動と、適切な支援物資の搬送で存在感を高めた。被災地でも同友会の組織の有無で明らかに復旧活動に差があることが浮き彫りになり、また同友会運動を推進するパートナーとして事務局の存在が不可欠なことも証明された。しかし復興計画は遅々として進まず、寒い季節を迎える被災地の方々の健康を祈るばかりである

▼福島同友会相双地区では独自の「南相馬市復興計画についての提言案」を作成。駒澤大学の吉田教授のアドバイスもあり魅力的な提言案になっている。このような知的支援も有効な復興支援。今後も各同友会が産学連携で課題解決に取り組むことを期待したい

▼政府は震災復興にかこつけ復興増税や消費税増税をもくろんでいる。一方では米欧の財政悪化問題による世界的不況の深刻化、日本経済のデフレや円高などの問題、TPP問題などもあるなかで中小企業家として何を考え、どう行動するか、自社の戦略を見直すことが求められる。同友会会員にとって同友会3つの目的を同時に実践できる力量が問われる時代がやってきた。

「中小企業家しんぶん」 12月 15日号より


このページのトップへ