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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2012年 5月 15日号

▼ゴールデンウィークも終わり、世の中も通常業務に落ち着いてきた。昨年は東日本大震災の後で自粛ムードがあったが、今年は一変して海外、国内旅行も復活して多くの人たちがレジャーを楽しんだ

▼ゴールデンウィークの宿泊は1年前でないと予約できない温泉旅館がある。ここは優れた中小企業家が経営する旅館である。おもてなしの心が毎年行ってみたくなる気持ちに火をつけるのであろう。これからは感性の時代。規模や施設の大小ではないところで勝負している

▼各同友会では総会で活動方針も採択され、新たな挑戦が始まった。同友会の歴史をひもとくと同友会の活動テーマは常に時代を先取りしている。しかし最初は少数派の意見と捉えられてきた。日本社会が大企業や行政、マスコミの言うことを信じ切っていた時代であったからだ

▼しかしバブル崩壊後、銀行や一部上場企業の不倒神話は崩れた。今回、原発安全神話も脆(もろ)くも崩れ落ちた。大きな組織を守るために国民を愚(ぐ)ろうしてきたのかと言いたい。その点組織は小さくとも多様なビジネスや先進的な意見を発言する中小企業家の存在は重要。今年度も時代を先取りする同友会運動が前進することを期待したい。

「中小企業家しんぶん」 5月 15日号より


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