<< 中小企業家しんぶんのトップに戻る

中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2012年 9月 25日号

▼パラリンピックがロンドンで開催されました。柔道・水泳・テニスなど日本選手の活躍もうれしいことですが、何よりも感動を覚えたのは一人ひとりの選手にまつわる「壮絶なドラマ」です。事故や病気が原因で不自由な体になってしまった。その時の失意や絶望感はいかほどのものだったでしょうか。その底なしの闇から抜けだし、希望を持って努力を重ねてきている、その生き方の崇高さに心が洗われる思いがします

▼これらの選手たちのご両親もまた凄い。生まれつき両腕が無いのに、小さいときから食事や着替えなど日常生活の全てを自分自身でさせてきた。自立して生きていけるように、とのこと。平泳ぎで銀メダルを取った選手にまつわるお話しです

▼私たちがめざす「人間尊重の経営」、その真の姿が、このパラリンピックにまつわるドラマに集約されている気がします。どんな環境に置かれたとしても、決して自らを貶(おとし)めることなく、より素晴らしい自分をめざしていく。そして周りからは厳しいけれど限りなく深い愛情を持ってその生き方を応援していく。私たち経営者にも社員一人ひとりにも、何らかのドラマがあるはず。それをもっと輝かしいものにしていきましょう。

「中小企業家しんぶん」 9月 25日号より


このページのトップへ