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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2013年 3月 15日号

▼東日本大震災から2年が経過した。まだまだ多くの問題をかかえて立ち止まっている感も否めない。「復興」は終わっていない。原発事故で避難を余儀なくされた方、放射能汚染の除染問題、風評被害による売上減少など現地での苦労は続いている。また、次々に起こる新しいニュースに押し流されてこの歴史的大災害も風化してしまう危険性がある

▼3月6日福島市で第1回東日本大震災復興シンポジウムを開催した。全国から230名を超える会員が参加し、原発事故の実態とこれにどう向き合っていくかを考えるよい機会となった。また被災3県の会員による企業再生に奮闘する経営者の復興への取り組みが報告。同友会の仲間の絆の深さを改めて認識した。不撓不屈の精神に敬意を表すとともに、企業家がどの様に企業再開に立ち向かったかを教訓として後世に伝えなければならない

▼円安株高が続いている。10兆円を超える補正予算も成立した。少し明るさを感じる状況になってきたが、一方で石油価格や食糧価格が上昇。原材料を輸入に頼る企業にとってみれば有りがたくないことである。商品価格の値上げが困難な中小企業にとっては経営戦略の見直しが求められている。

「中小企業家しんぶん」 3月 15日号より


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