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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2013年 4月 25日号

▼「人間尊重の経営? そんな甘いことじゃ会社はやっていけないでしょ?」と本音では考えている。こうした経営者は少なくありません。「もっと儲かったら、そうしたいけど」「経営はそんなきれい事じゃないんだよ」という言葉が続きそうです。「利益」と「人間尊重」は相反するもの。一般的には、こうした理解は普通かもしれません

▼しかし、同友会では真っ向からそれに反論しています。「真の人間尊重」は「甘やかすこと」の対極にある。それ無くして企業の維持・発展はないと言い切っています。私たちは経営者ですから、それを実証しなければなりません。はたして、そのポイントは何? 私自身は「人間性・社会性・科学性を連関させていくこと」と考えています

▼例えば障害を持っている方を採用するとします。余裕があるからではなく、一人ひとりの個性にマッチングした分業の仕方を、科学的に追求していった結果だとしたらどうでしょうか? 最も効率的な分業の仕組みですから、必然的に利益は増大。お客さまにもより高いレベルで貢献できるはず。一人ひとりの素晴らしさが十二分に発揮されたとき、どれほど大きな力となるのか。私たちがその実証者となりましょう。

「中小企業家しんぶん」 4月 25日号より


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