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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2014年 5月 25日号

▼「自分(ずぶん)の頭(あだま)で考えろ」とは、やまびこ学校で有名な無着成恭先生の言葉。昨年11月秋田で開催された社員教育活動全国研修・交流会でも、このテーマで教え子の佐藤藤三郎氏に記念講演をしていただきました。同研修・交流会で梶谷中同協社員教育副委員長は「自分の頭で考えない社会・国は危うくなります。(中略)一人ひとりが自分の頭で考える主権者を育てる役割を担っていることを学んだ交流会でした」とまとめの発言をされましたが、まさに私たちの心に刻むべき言葉だと思います

▼今の時代、原発・エネルギー、安全保障、憲法、TPPといった難しい問題が沢山あります。さまざまな意見も交錯しますが、これをどのように判断していったらいいのか、その基準は一様ではありません。それを報じるマスコミの論調だけを信じていた場合には、自らの考え方が一面的になってくる可能性もあります

▼民主主義の中からもナチスは生まれました。難しい問題こそ自分の頭で考える。そして同友会でも様々な切り口からの意見を元に論議を重ねていくことが必要です。衆愚政治に陥ることのない真の民主主義は、こうした課程を通じてのみ実現できるのかもしれませんね。

「中小企業家しんぶん」 5月 25日号より


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