コラム「円卓」のバックナンバー

▼年末に突然行われた衆議院総選挙は争点がアベノミクスの是非を問う選挙と言われた。安倍首相はこの道しかないとアベノミクスの正当性を訴えた。しかし、有権者は白けたのかよく理解できないのか投票率は52・66％と過去最低であった

▼国民が選挙権を行使しないとはなんとも情けない。社員に選挙のたびに投票をすることの意味を教え、自分の頭で考えて候補者を選ぶことを徹底している者にとっては気ままな投票行動をとる人たちが多い事に落胆する。とはいえ今回は与党の自分勝手な解散で野党も選挙準備の不足では国民も真剣に考えて選択行動が出来なかったともいえる

▼同友会は昨年も会員が増加して全国津々浦々で支部の設立が進んでいる。三大行事、各委員会が主催する全国交流会は年々参加者が増え、内容も充実してきた。各同友会の経営問題に取り組む姿勢が結実してきたと言える

▼同友会ではまず経営者が「謙虚に学ぶ」「人の意見を傾聴する」ことから始める。困ったことには親身に相談にのる。経営者が真剣に自社の経営に向き合う姿をみて社員教育が始まる。今年も各同友会から地域再生の真のリーダーが生まれ育つことを期待している。

「中小企業家しんぶん」 1月 15日号より