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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2015年 2月 25日号

▼「月次決算をチャンとやっている中小企業って1割までないでしょ」とは、ある金融機関の担当者の言葉。実態としてはそうかもしれませんね。わが同友会でも「経営指針の確立」を運動として取り組んではいますが、毎月到達点を確認して継続的に経営指針を更新している会社は、まだまだ一般的とは言えない状況です

▼しかし、こんなに勿体ないことはありません。大体、どんな会社でも機会損失の塊だからです。「事業の目的が明確になっていない」「課題が網羅されていない」「役割分担とスケジューリングがなされていない」「進捗管理がされていない」等々。こうした機会損失が一切無いという会社にはお目にかかったことがありません。まれにカリスマ的な経営者がいらして、きわめて機会損失が少ない状態を拝見することはありましたが、その社長がいなくなった途端に衰退、消滅の道に向かってしまいました

▼こうした機会損失は見方を変えれば「宝の山」。皆さんの会社には、これが無尽蔵に埋まっていると言って良いでしょう。経営指針に基づく経営は、こうした機会損失を最小限にする最も有効な手立て。せっかく同友会に入ったのだったら活用しない手は無いですよね。

「中小企業家しんぶん」 2月 25日号より


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