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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2015年 6月 5日号

▼今年は戦後70年。同友会は目的に「中小企業の経営を守り安定させ、日本経済の自主的・平和的な繁栄をめざす」ことを掲げています

▼以下は毎年本紙で組んでいる「平和特集」から。「沖縄は全滅するかもしれない。あなたは疎開して命永らえて」と言われ九州に疎開した宮城初枝さん(沖縄)は、「『命(ぬち)どぅ宝』。命あっての仕事であり、命あっての経営」

▼11歳で終戦を迎えた高木マリ子さん(東京、故人)は、「戦後、先生の言われるままに教科書を墨で塗り潰して行くと、真黒になった。大人は嘘を教えていたんだと不信感を持ち、自分で考えるようになった」と

▼また、大阪大空襲を経験した橋本嘉雄さん(京都、終戦時19歳)は、「父が戦時中に統制経済や企業整備令などで企業経営の縮小を余儀なくされました」と手記を寄せています

▼政府は国民的議論もなく、集団的自衛権を行使できるようにする法案を閣議決定しました

▼すべての人が、人間らしく豊かに平和に暮らせる環境であってこそ、中小企業と地域の繁栄があります。中同協では今年、中小企業問題全国研究集会に引き続き、総会でも平和問題の分科会を設定。「平和の主体者」として議論していきたいものです。

「中小企業家しんぶん」 6月 5日号より


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