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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2015年 12月 5日号

▼「弊社は上場企業ですが、この文書を読んで労働組合や社員のみなさんとの関係構築のあり方を整理することができました。上場企業が入会できないのは残念です」ある労使会議で「中小企業における労使関係の見解」(以下、労使見解)について話しをさせていただいたときに聞いた大手メーカー役員の感想です

▼また、10万人を擁する労働組合委員長との新春向け対談では、「経営者側で書かれたものではありますが、この文書を読んで労使の関係がどうあるべきか、初めて体系的に学ぶ機会となりました」とのこと

▼「労使見解」発表から40年の今年、みなさんの取り組みの状況はいかがでしょう? 「労使見解」は「労使の信頼関係こそ企業発展の原動力」とし、経営指針成文化や社員教育活動など同友会が取り組む企業づくり運動の理論的支柱です。中同協方針にも「雇用規制緩和の風潮に安易に乗らず、就業規則を柱とした労働環境整備を」「経営指針に労働環境改善を位置づけて」とあります。今、この課題に取り組まない企業に人は集まりません。厳しいからこそ社員が仕事に誇りを持ち、持てる力を発揮し、わが子を入社させたくなる会社にしていきたいものです。

「中小企業家しんぶん」 12月 5日号より


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