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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2016年 8月 25日号

▼「経営指針に取り組んで『少なくとも毎月到達点を確認している』会社の業績は明らかによい」と示したのはDOR特別調査。「10年間『経営指針に基づく経営』を続けた会社の点数は明らかによい」と示したのは、企業変革支援プログラム全国データ。ここまで明確になっているのですが…

▼全国的には経営指針のセミナーを受けて、実際にそれに基づく経営を継続的に展開している方は、大体2割。実にもったいない話です。継続できない理由は、指針づくり以前の問題があったり、実践していく覚悟が足りないなど、いろいろなケースはありますが、その中の1つに「月次決算まで展開していない」こともあるようです。こうした仕組みがないと、それこそ「いつでもやめられる」から

▼いろいろと周りの人の話を聞きますと、中小企業の場合、月次決算をしている会社は約2割。しかし経営指針で示された課題の進捗まで月次で確認しているのは1割に満たない。さらに毎月締め後1週間以内にそれを行っているところは1%あるかないかという感じです。経営指針は作成したことがゴールではありません。指針に基づいた月次決算を始めて、ようやくスタート地点と考えましょう。

「中小企業家しんぶん」 8月 25日号より


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