<< 中小企業家しんぶんのトップに戻る

中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2017年 3月 15日号

▼梅が咲き、早咲きの桜が開花して春の到来を告げている。若者たちは入学試験を受ける人、卒業して社会人になっていく人が入り混じる時期。希望に満ち心が踊る若者を多く輩出できる社会でありたいものだ

▼DORや各同友会の景況調査では人材不足が経営上の問題点として多く出てきた。2017年は団塊の世代がいよいよ70歳を迎え現役を引退する人が多くなる。一方で若者の人口は減少する。2018年卒業の学生向けの企業説明会がスタートしたが、この時代の変化に対応して経営戦略を考えるのが経営者の一番の仕事になってきた

▼労働力に頼らなく労働生産性を上げること、いわゆる省力化投資も考えなくてはならない。低金利の今、思い切った設備投資をする良いチャンスだと捉えるかどうかが経営者の決断のしどころだ

▼東日本大震災から6年が経過した。被災県である福島同友会はこの苦難を乗り越え創立40周年を迎え会員が2000名に達しつつある。原発事故により避難生活をする人々も多い中、地域になくてはならない存在感のある企業づくりが続いている。「強い絆のもとわれら断じて滅びず」の合言葉で逞しく、忍耐強く生きていく姿に敬意を表したい。

「中小企業家しんぶん」 3月 15日号より


このページのトップへ