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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2017年 9月 5日号

▼「あなたのエントリーシート買います」との見出しが目に飛び込み、違和感と疑問がわきました(日本経済新聞、8月23日朝刊)。エントリーシート(ES)とは、新卒採用企業には当たり前のものですが、学生が就職活動で企業に提出する「応募用紙」です。企業独自のものや、就職情報サービス企業が複数企業に提出できるよう作成したものもあります

▼それは履歴書ではないのか、そう疑問をもつ方も多いと思いますし筆者もそうでした。関連するサイトなどによると、本人のこれまでの人生を語り今後を展望することに重きを置いて書き綴る大切な書類との指摘があります。つまり、自分自身を“売り込む”ために重要なものです

▼買い取り条件は、書類選考を通過したものであること。あとは、「難易度の高い」企業か、選考がどこまで進んだのか、などで査定され、応募企業1社あたり100円から1000円程度の値がつくようです

▼自らの来し方を振り返り、希望ある将来を描こうとする大切なES。これを「傾向と対策」のように分析して学生に提供するより先に、自らが生まれてきた意味を考え、社会でどのような役割を果たすのか内観する場を提供すべきではないでしょうか。

「中小企業家しんぶん」 9月 5日号より


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