<< 中小企業家しんぶんのトップに戻る

中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2017年 9月 15日号

▼中小企業の採用難が深刻化する中、次年度に向けての新卒採用の動きはどうだったのか、気になるところです。今年は自社の採用活動をとおして学生たちの意識の変化を感じました

▼今までは企業からの内定に対し、外形的に決めているように見えていました。今年は何社もの内定を受け、どこにしようか迷い、しっかり企業研究をしているように感じました。「人を大切にしている」とか「皆が笑顔で元気に働いている」とか、そういう「企業の人に対する考え方」や「働いている人の表情」などが決め手になったようです。人材不足もここまでくると、「人を大切にしている会社」が一番の選択要因になるのですね。ご両親は外形的な見方で見栄えのいい他社を押していたそうですが、本人が最後まで譲らず、ご両親も根負けしたそうです

▼「人を大切にしている会社」は、人を本気にさせ自主性をも発揮させるのですね。採用できないのは人手不足や会社が小さいからではありません。同友会では「人を生かす経営」とは「労使見解」をもとにした「人間尊重の経営」と言っています。「労使見解」を学び実践することが、深刻化する採用難の状況でも競争優位に立てることがわかりました。

「中小企業家しんぶん」 9月 15日号より


このページのトップへ