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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2018年 3月 5日号

▼「最近、本を読んでいない」と痛く自覚したのは10数年前。以来、月末の休日には地域の総合書店に行き、平積みの書籍や棚をゆっくり眺めて歩きます。関心の高いところから巡りながらも、普段は手に取らないような分野の本を開くことで、あらたな関心を惹き起こすことも楽しみのひとつ。店内散策の最後に、目星を付けておいたものをまとめてカゴに入れて会計を済ませます

▼「全国書店新聞」によると、2017年、紙の出版物の推定販売額は前年比6・9%減少の1兆3701億円で、減少幅は過去最大だといいます(出版科学研究所調べ)。書籍が3・0%減、雑誌が10・8%減で、雑誌の中でもコミックスが約13%減とは少し意外ですが、電子出版は16・0%の増加で、電子コミックスは17%超の伸びとのことで納得感も

▼何か調べ物をしようと思うと、以前は事典を開くか図書館へ行ったものですが、今やキーボードを、いやスマートフォンを操作すれば済む時代。昨年の経営労働問題全国交流会の特別報告では、「インターネットに頼って知恵を絞ることを忘れていないか」との問題提起もありました。まとめ買いで読んだつもりになっていてはいけませんね。

「中小企業家しんぶん」 3月 5日号より


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