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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2018年 3月 15日号

▼優れた良い商品をつくっても、それが売れるとは限りません。それは企業の社会的責任において、商品として市場に出せる条件であり、売れる条件ではないのです。「とてもいい商品が開発できた」と販売を開始するのですが、なかなか売れずに悪戦苦闘、こんな場面をよく見ます。何が足りないのでしょうか。良い商品の「良さ」が相手に伝わって初めてその人にとって良い商品となります。その良さをその人が求めていれば売れる条件となります。伝え方の工夫で競争優位に立てますが、伝えることはとても難しいです

▼わが社のリーダー社員のスピーチを紹介します。「私たちの仕事は、パートの皆さんに『根っこ』(理念)を伝えることです。この伝えることがとても難しいのです。いつもどうしたら伝わるか、考えて工夫して『ひざ寄席』(小グループ研修)をしています。だから伝わった時には涙が出るほどうれしいのです…」

▼その翌年からわが社に大切なルールができました。それは「伝わったかどうかは、伝える側の責任」です。上に立つ者(伝える側)が相手の目線に合わせ、仕事の中で何度も工夫し繰り返し伝えています。また、伝わったかどうかも個別にフォローしています。

「中小企業家しんぶん」 3月 15日号より


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