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中小企業家しんぶん

コラム「円卓」のバックナンバー

●2018年 6月 5日号

▼「勤務間インターバル」の導入や拡大に取り組む中小企業への支援策として「時間外労働等改善助成金」が拡充されました。勤務間インターバルとは、勤務終了から次の勤務までに一定時間以上の休息時間を設けることで、労働者の生活時間や睡眠時間を確保して健康維持や過重労働の防止などを図るものです。厚生労働省労働政策審議会の分科会では、同制度導入に関する事業主の努力義務規定の新設も検討されています

▼厚労省によると、わが国のインターバル導入企業の割合は2・2%に留まりますが、EU加盟国は、「EU労働時間指令」で「24時間につき最低連続11時間の休息を確保すること」が企業に義務付けられています

▼一方で、厚労省は副業・兼業の普及促進に取り組んでいます。オープンイノベーションや起業に有効で、地方創生にも資するとの考えによるものですが、「副業・兼業の促進に関するガイドライン」では、長時間労働など留意事項への対応が示されています

▼中同協は、「国の政策に対する中小企業家の要望・提言」で、副業・兼業をしなくとも豊かに生きられることが原則であることを述べています。各社での実践的取り組みが求められる時です。

「中小企業家しんぶん」 6月 5日号より


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