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中小企業家しんぶん

「しんぶん」モニターアンケート結果

第2回・第3回 モニターの皆さんの声に励まされ 双方向性重視し、より一層の紙面充実を

 (2004年 3月 5日号掲載)

 中同協広報委員会では2003年度、「中小企業家しんぶん」(以下「しんぶん」)の紙面充実のため、全国の会員からモニターを募り、モニターアンケートを実施(年4回)しています。このほど第3回のアンケート結果がまとまりましたので、第2回とあわせて紹介します(第1回アンケート結果は本紙2003年9月5日号で掲載)。

 第2回アンケート(対象:7月5日号〜10月5日号)は、各同友会を通して選任された40同友会・276名のモニターの方にアンケートを依頼し、91名が回答、第3回目(対象:10月15日号〜1月15日号)は40同友会278名に依頼し、84名から回答が寄せられました。

 このモニターアンケートは、今年度あと1回実施したあと、2004年度からは、会外の方も含め、紙面批評や「しんぶん」へのご意見をいただく方を新たに依頼し、より一層の紙面の充実を図っていくことにしています。(編集部)


「必ず読む」が増加
 アンケートではまず、「しんぶん」をどの程度読まれているかを質問。第2、3回とも、「必ず読む」が57・1%と、第1回目(45・2%)と比べ高くなっています。これは回答数が回を追うごとに減少しており、よく読んでいる方を中心に、第3回目までアンケートに積極的に回答を寄せつづけていること、また、「モニターになる前はあまり読まなかったが、今は楽しみにしている」という声が寄せられるなど、モニター制度が、より積極的に「しんぶん」を読む機会を増やす効果のあったことがうかがえます。

(図)よく読む連載・記事(上位10位、複数回答)
第2回(7月5日〜10月5日号) 第3回(10月15日〜1月15日号)
順位 回答数 よく読む連載・記事
1 60 「円卓」コラム
2 60 「元気印の企業訪問」
3 48 「NOと言わない企業」
4 41 「最近読んだ本から」本の紹介
5 37 「新商品・新サービス紹介」
6 36 「経営指針で危機突破を」
7 30 「営業力強化」
8 29 「着眼着手」
9 28 「同友会とわたし」
10 27 「パソコンの基礎知識」
順位 回答数 よく読む連載・記事
1 55 「円卓」コラム
2 46 「元気印の企業訪問」
3 38 「着眼着手」
4 37 「経営指針で危機突破を」
5 35 「最近読んだ本から」本の紹介
6 33 社員教育関連
7 33 「新商品・新サービス紹介」
8 31 「同友会とわたし」
9 30 「支部長インタビュー」
10 29 「チャレンジ市場創造」

一番人気は「円卓」
 「よく読む連載・記事」(複数回答)では、第2、3回とも、1面下のコラム「円卓」がトップ(第2回53・8%、第3回65・5%)で、第2位が「元気印の企業訪問」(毎月25日付掲載)と続きます。第3位は、第2回が「NOと言わない企業、言える企業」(2003年5月15日付〜9月5日付まで連載)、第3回では、会員の方が日ごろの経営の中で感じている思いをエッセー風に綴る「着眼着手」(毎月25日付連載、1人あたり3回連続で執筆)があがっています。(図参照)

 そのほか上位10位には、経営体験を取材した「経営指針で危機突破を」「営業力強化」「社員教育関連」「チャレンジ市場創造」や「新商品・新サービス紹介」が並び、「しんぶん」の活用法の第1位が「企業経営に役立てる」となっていることと符合します。そのほか、「最近読んだ本から」など本の紹介欄も人気です。

共に関心高い企業づくりと同友会運動
 第3回目の結果で特徴的なことは、「支部長インタビュー」(9位)や、同友会の組織づくりをテーマとした「リーダー像を求めて」(11位)など、モニターの皆さんが、「同友会理念」にもとづいた企業づくりに努めるとともに、同友会運動を積極的に担っており、関心の高いことが見てとれます。そのことは、「役に立った記事、興味深かった記事」についての記述式回答でもうかがえます。

 「役に立った記事」記述でもっとも多かったのは、連載「経営指針で危機突破を」(15名)ですが、次に多かったのが、金融関連記事(11名が記述)でした。とくに、同友会提案が反映された「金融検査マニュアル改訂案発表」の記事と足利銀行破綻の記事に関心が寄せられています。これは、経営環境改善に向けた運動と強じんな企業づくりが車の両輪として取り組まれていること、各同友会が「金融アセスメント法」制定運動を進める中で、地域金融機関や行政、議会とのかかわりを強めていっていることの反映といえそうです。

 つづいて多かったのが、鋤柄幹事長が会員増強を呼びかけた談話(11月25日付)など、同友会の組織づくりにかかわるもの(6名が記述)でした。

 そのほか、環境問題交流会特集(6名)、女性問題交流会での市川禮子氏(尼崎老人福祉会理事長)による記念講演(6名)、同友会景況調査(DOR)のオプションで行った「ISO取得状況」調査結果(5名)が特記されていました。

 また、1面分を使って紹介した、宮城・佐元工務店の入社5年目の社員が新入社員に向かって自分の体験を話したものをまとめた記事(1月15日号)や、「経営指針成文化で格差鮮明(兵庫同友会の調査結果)」(8月15日付1面トップ)、「同友会で経営指針を、と入会宣言(山形同友会)」(12月25日付1面トップ)も、関心を呼んでいます。

モニターの声に励まされ
 「しんぶん」への感想・意見では、多くの企画提案と励ましがありました。10月15日号から始まった連載「これが知りたかったパソコンの基礎知識」も、モニターの方から寄せられた提案を元に始まったものです。

 また「10月15日付の同友時評『中小企業の惑星』の発想には思わず声を出して笑いました」「人間としての成長と働くということ、という廣江先生のお話(9月15日付から3回連載)はファイルしてとってある。社員もこのことについて考えていると思う。自分も向上させていきたい」「とにかく元気の出るしんぶんです。感動する文章、考えさせられる文章、うなづける文章など、いろいろマジックで線引きです。会がまだ小さいので、同友会を全国レベルで見渡せることがうれしい」など、「しんぶん」がどのように生かされているか、会員の方の声がリアルに伝わり、編集スタッフを励ます記述が多くありました。

 企画提案では、少子高齢化や年金問題、各経営者がどんな経営観を持っているのか、同友会発行の書籍紹介、各専門委員会委員長の素顔や抱負を、社員の声も載せて欲しい、などの積極的な提案が寄せられています。また、「(パソコン入力になってから?)誤字、脱字、変換ミスが多くなっているように思う。校正が大切。また、インターネット時代を迎え、即時性よりも活字のメリットを生かして、月刊誌への移行もよいのでないか(保存性、一覧できる、特集が組みやすい等)」など、今後のあり方についての提案もありました。

 広報委員会では、今後も会員の皆さんとの双方向性を重視した「しんぶん」づくりをしていきたいとしています。


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