支部長の役割は自社の発展がベース~関西、九州・沖縄ブロックで支部長交流会

人間として、経営者としての成長を 関西ブロック

 6月13日、関西ブロック支部長交流会が滋賀県草津市で開かれ、6同友会92名が参加しました。

 まず、田中信吾・中同協副会長が「支部と支部長の役割」について基調報告を行いました。田中氏は「自社を良くしていくということをベースに支部長の役割を考えてほしい。発展する会員企業が増えてこそ、支部は地域から信頼される。支部長になったら勉強になり、企業が伸びると言える支部づくりを」と課題を提起しました。

 続いて、大阪同友会から西田佳彦・八尾支部長、滋賀同友会から永井茂一・大津支部長が、支部活動について事例報告を行いました。西田氏は「解散寸前の危機を救ったのは、八尾が好きという地域への思いと例会の再生だった」、永井氏は「前支部長が人間として経営者として成長していく姿が、自分の支部長としての原点。企画だけを考えるような役員会は避けたい」とそれぞれの活動経験を語りました。

 参加者からは「支部長としての悩みを、県を超えて交流できてよかった」との声が相次ぎました。

 最後に、田中氏が「同友会理念を理解した私たちが、良い会社を作らなければ地域は良くならない。みんなで仲間を増やして、日本を変えていこう」と呼びかけました。

地域全体の企業の発展を視野に 九州・沖縄ブロック

 九州・沖縄ブロック支部長交流会は6月14~15日、佐賀市で開かれ、8同友会80名が参加しました。

 冒頭、長井士郎・中同協副会長が「全国5万名会員をめざして~地域の期待に応(こた)える大きく強い組織を」と題して問題提起。「同友会の最大の商品は例会、運営に追われることなく学べる例会を。支部長の思いこそが支部を大きくしていく」と述べました。

 その後、大阪同友会東大阪西支部前支部長の永野美重氏が「支部例会づくりに始まり、支部例会に終わる」のテーマで報告、「支部の方針からズレないようチェックするのが支部長の役割。いい例会をしただけで会員が増えるわけではない。独自の追求が必要」と強調。沖縄同友会宮古支部長の伊山國昭氏からは「同友会で学んで地域から頼られる企業へ」とのテーマで報告があり、「忙しさを理由にして学ばない自分を棚に上げていた。経営指針をつくり、社員に対する責任を自覚してから本当の意味で学び始めた」と経験を語りました。

 2日目は、北海道同友会帯広支部幹事長の岩橋浩氏が「地域の活性化と振興条例制定運動」について帯広における事例を報告。「自社だけの発展では地域は衰退してしまう、地域全体の企業の発展を視野に入れて活動することが地域づくりに欠かせない」と、金融アセスメントやインターンシップの経験から教訓を紹介しました。