他団体と連携した地域づくりめざして 八千代支部(千葉)

支部長 細矢 孝氏((株)CMS社長)

―地域の特徴は。

細矢 以前は農業が中心の地域でしたが、1980年代以降、東京のベッドタウン化が急速に進みました。梨が特産で、今も80戸ほどの農家が生産しています。工業団地も3カ所あり200社ほどが製造業を営んでいます。

―入会のきっかけは。

細矢
 94年、仕事の依頼に当社を訪れたOさん(当時、八千代支部長)と初対面にもかかわらず、経営談義を2時間もしたんです。感性がぴったり合ったんですね。その後Oさんの会社を訪問し、雰囲気がとても良くて、ぜひこういう会社にしたいと思いました。Oさんから例会に出てみないかと誘われ、数回出席し、翌年入会しました。グループ討論が新鮮でした。

―入会後、学ばれたことは。

細矢 いちばん良かったことは、ぶっちゃけて話ができる友人ができたことです。ほかにも友人はいますが、経営の話はできません。同友会でできた友人たちとは、決算書を持ち寄って遠慮のない意見交換ができます。これは私にとって宝です。社員との接し方が変わり、経営陣と社員の間の距離が縮まってきたことも変化です。だいたい昔は経営指針には抽象的な夢しか書いてなくて、それで社員に理解を求めていましたから、よく考えてみれば乱暴な話です。今は具体論を書くようになりました。

―支部活動の特徴は。

細矢 アットホームな雰囲気の支部です。義理と人情で動く点があって、その反面、組織的でない部分もあります。「あの人がやるなら協力しよう」という感覚ですね。千葉同友会の障害者問題委員長が当支部所属であることで、支部内では障害者問題への関心が高く、障害者を雇用している企業も多いです。

―今後の課題は。

細矢 もう少し組織的に動けるようにしたいですね。手始めに、7つの委員会をスタートさせました。組織的経営をしている経営者の入会も促進しようと思います。将来的には、商工会議所など他の団体と連携して地域づくりをしたいと考えています。

八千代支部の概要

設立 1982年
会員数 98名
役員数 23名
対象地域 八千代市とその近隣地域(人口 18万8438人、企業数 1323社)

「中小企業家しんぶん」 2008年 4月 15日号より