ぼくらには夢見る力がある【京都】

中学校でロケット製作・発射実験【新春講演会関連企画】

 グランドに子どもたちの歓声があがる。パラシュートを広げて落ちてくる小型ロケットを追って駆ける子どもたち。京都同友会新春講演会の関連企画での1シーンです。

 京都同友会では1月22日、新聞公募による一般府市民も参加して新春講演会を開催しました。

 講師は、北海道同友会・植松努氏((株)植松電機・専務取締役)。「『共に育つ』を考える 『ぼくらには“夢見る力”がある』」をテーマに、会員と関係者270名、一般54名の方々が植松氏の話に聞き入りました。

 植松氏は、「全ての人間は大きな可能性を持っているのに、今の教育や大人たちが子どもたちの夢や可能性を“どうせ無理”の一言で潰してしまっている現実。そんな社会を変えたいために、自分は宇宙開発を取り組むことによって、人の持っている可能性、夢をあきらめないことの大切さを形にしている」と語りました。

 本講演の関連企画として、同日、京都市の伏見中学校で植松氏の講演と小型ロケットの製作・打ち上げを行いました。この企画は京都同友会伏見支部・地域活性化同好会「バイタル伏見」が同中学校で取り組んできた社会人講座の中で実現しました。

 子どもたちに夢をあきらめずに学び続けることの大切さを語った後に、子どもたちと小型ロケット製作の実習。実習には同友会会員もお手伝いで参加し、グランドで打ち上げました。

 「自分たちでつくったロケットが飛んだ!」。可能性の第一歩を感じた瞬間でした。

「中小企業家しんぶん」 2009年 2月 15日号より