会員と学生が南三陸(宮城)を訪問【山形大学・山形同友会など連携事業】

「山形を元気にする企業家に学ぶ」

 6月26日、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県の南三陸町を、山形同友会のメンバーと山形大学・東北芸術工科大学の学生ら合わせて46名が訪問しました。

写真

 山形同友会は2010年に山形大学、きらやか銀行、山形県信用金庫協会加盟の4信用金庫と連携協定を結びました。山形大学では同友会の例会などに学生が参加する「山形を元気にする企業家に学ぶ」(担当教員:福島真司エンロールメント・マネジメント室教授)が開講され、同友会の会員と学生は共に学びあい交流を深めてきました。

 今回の南三陸町の訪問はその講義の一環として行われ、被災地復興の中心的な役割を果たしている経営者に学ぼうと(株)タカノ鐵工(高野剛社長、宮城同友会会員)を訪問しました。

 つい最近まで避難所として使われていた社屋を会場に、震災発生の直後から被災者支援と復旧に奔走した高野社長の話に参加者は息をのんで聞き入りました(3面に詳報)。学生たちからは熱心な質問が相次ぎ、その中で「社長が描く地域再生の理想像は?」と聞かれた高野氏は「国や行政のビジョンが出ないもとでも、地域の生活を守るために自分たちの手で切り拓(ひら)いていきたい」と強い決意を語りました。

 一行はその後、町の中心部を回り津波被害の状況を視察、山形から自分たちに何ができるのか、一人ひとりに問いかける貴重な学びの機会となりました。

「中小企業家しんぶん」 2011年 7月 5日号より