今こそ同友会の出番!強靭な企業づくり組織づくりを【中同協】

第1回常任幹事会・組織問題全国交流会

 8月23日、東京で中同協第1回常任幹事会が開かれ、41同友会から86名が出席しました。常任幹事会終了後、引き続き24日にかけて、2011組織問題全国交流会が開催され、38同友会から114名が参加しました。

同友会へのお誘いは最大の社会貢献

第1回常任幹事会

 開会あいさつで鋤柄中同協会長は、「当社では海外での業務を検討していますが、3~5名の60歳を過ぎた社員がバングラディシュやラオスに行って貢献する仕事をしたいと名乗りを挙げました。世界に出て行く機会に団塊の世代が敏感に反応しています。一方で、若者は国外勤務のない職業を選びたがる傾向があるとも聞きます。どうなってしまったのかと思います。ビジネスで海外を視野に入れることは重要です。国内の空洞化につながるのではなく、海外で大いに仕事をして、国内の雇用を増やすことにもつながるやり方があると思います」と述べました。

 会議では経過報告の後、中同協第43回総会のまとめと来年度の課題、収支決算報告などを承認。北海道同友会の素晴らしい設営で全国の参加者に感動を与える総会らしい総会となったと成果がまとめられました。

 また、第39回青年経営者全国交流会(富山)の参加状況の確認や第42回中小企業問題全国研究集会(福島)の概要などが承認されました。

 さらに、中同協・東日本大震災復興対策本部の中間報告が行われ、引き続き復興に向け全国支援に取り組むことを確認しました。

組織問題全国交流会

 1日目は田浦通・福岡同友会代表理事、加藤昌之・愛知同友会副代表理事、田中信吾・兵庫同友会代表理事が実践報告を行いました。3氏は同友会での組織づくりの実践や、企業づくりについての役員同士の真剣な学び合いなどを報告。多くの共感を呼びました。

 それを受けて「組織の強化へ向けて、各同友会でどう実践するのか」をグループ討論で深め合いました。

 2日目は、問題提起として「同友会の出番! 大震災の危機で実証された組織の力~強みと課題」のテーマで、岩手同友会の菊田哲事務局長、宮城同友会の伊東威事務局長、福島同友会の豆腐谷栄二事務局長の3氏が震災からの約5カ月の取り組みと教訓などを報告しました。

 1日目と2日目にそれぞれまとめにたった広浜泰久・中同協幹事長は「トップ役員が学んだことを実践して、成果を出して、また学んでというサイクルの高度化を」「同友会へのお誘いは最大の社会貢献。今こそ同友会」とまとめました。

「中小企業家しんぶん」 2011年 9月 15日号より