被災3県に太陽と風のエネルギー~兵庫同友会とワット神戸

兵庫同友会および「ワット神戸」(兵庫同友会会員有志で自然エネルギー事業などに取り組むNPO法人)は、8月30~31日、ハイブリッド型マイクロ風力発電機5基を、岩手・宮城・福島に寄贈しました。

 兵庫では、16年前に阪神大震災に襲われ、水も電気もガスもない生活と、インフラを絶たれた夜の暗さを経験しました。その経験から「被災地に“希望の灯り”として電源装置を届けたい」と兵庫同友会産業クラスター部会から提案があり、運搬費などの費用について会員から義援金を募って実施することを理事会で決め、実行されたものです。

 寄贈地は、岩手県陸前高田市、宮城県石巻市、同亘理郡山元町、福島県南相馬市の3市1町。当日は、それぞれ地域で地元の市長や同友会会員などが参加して贈呈式が行われました。

 今回寄贈されたハイブリッド型マイクロ風力発電機「サンシルフィーワット」は、ワット神戸が開発。風力発電と太陽光発電池パネルを組み合わせ、バッテリーに充電した電力で、夜間、周囲を高輝度LED照明で明るく照らすというものです。

 また、同じくワット神戸が開発した携帯用太陽光発電電源装置「e―pot マリーン」2基も、宮城県石巻災害ボランティアセンターの「チーム神戸」に寄贈し、有効活用されることになりました。

「中小企業家しんぶん」 2011年 10月 5日号より