“九州・沖縄はひとつ” 佐賀同友会の会員増強支援活動に取り組んで

沖縄同友会 専務理事 大城 辰彦

 九州・沖縄ブロックでは、「九州・沖縄はひとつ」を合言葉にブロック内の交流、協力を進めてきました。昨年11月の同ブロック代表者会議では、佐賀同友会(会員数99名)の会員増強に協力すること、その具体策として大城沖縄同友会専務理事(前・同ブロック担当中同協事務局次長)を毎月佐賀同友会に派遣し、会員増強を支援することを確認しました。

 同ブロック内の各同友会では佐賀県内経営者紹介キャンペーンをスタートさせ、「中小企業家しんぶん」2011年12月5日号では、「佐賀県内のお知り合いの経営者をご紹介ください」との呼びかけを掲載。また同ブロック事務局長会議を佐賀同友会の3月例会に併せて開催し、各事務局長が例会に一緒に参加してゲストへの会員増強一斉行動も行いました。

 支援活動にあたってきた大城沖縄同友会専務理事からの報告を紹介します。

 私は、昨年の九州・沖縄ブロック代表者会議ならびに事務局長会議での論議の中から、佐賀同友会への支援の要請を受け、昨年11月から今年3月までの5カ月間、月1回をベースに2~5日間、佐賀同友会の支援活動を行ってきました。

 私は次のことを意義と目標に位置づけ、佐賀同友会の支援を行いました。

 (1)同友会こそ地域の活性化、中小企業の発展に、なくてはならない存在だということを会内外に広げる。(2)佐賀県の経済を担える佐賀同友会に強化していくため、その土台となる会員増強をすすめ、200名会勢の展望をつくる。(3)同友会運動の核となる役員・事務局を支援し、自ら壮大な同友会運動を推進できるようにする。

 5カ月間の支援活動の中では、次のような成果と到達をかちとることができました。(1)青森、沖縄、熊本、佐賀から紹介のあった入会対象企業を41社訪問し、同友会の理念と運動について説明し、例会への参加と入会を呼びかけました。(2)役員・会員の企業を22社訪問し、佐賀の経済や産業、同友会の活動などについて意見交換しました。(3)小谷佐賀同友会事務局長と一緒に企業訪問するのがベースでしたが、会員増強の活動では、支部長や副支部長など6名の役員が一緒に訪問しました。(4)支部例会、例会打ち合わせなどを通して、佐賀同友会の役員・会員延べ34名と名刺交換・意見交換ができ、今後の佐賀同友会について語り合うことができました。(5)実際に入会された方は2名でしたが、今後のフォローの仕方では、2桁(けた)の入会が展望できます。(6)会員増強という面では十分な成果ということにはなりませんでしたが、九州・沖縄ブロックが一体となっての支援行動に、佐賀同友会の役員と事務局が佐賀同友会を強化していこう、と動き出したことが1つの成果と言えます。(7)一緒に行動することによって、事務局長が同友会運動における事務局の役割や会員訪問の大切さを感じたことだと思います。

 役員・会員・増強訪問を通して感じたことは以下のような点です。(1)農業や畜産など1次産業の経営者が多く、熱い情熱を持っており、今後の佐賀同友会発展の力になると思われること。(2)地域や業界をよくしていくための行政に対する政策要望を持っていること。(3)近くの経営者にもまだ十分に同友会が知らされていないこと。入会対象者が広く大勢いること。(4)会員の体験報告とグループ討論を基本にした例会、経営指針づくりと実践に力を入れている佐賀同友会の活動は、多くの経営者の共感を得ることができること。

 今回うれしかったのは、「中小企業家しんぶん」をみて、遠く青森同友会から紹介があったこと。沖縄同友会の相談役、代表理事から9名の紹介があったこと。熊本同友会の代表理事からも紹介があり、入会につながったことです。また紹介を受けて訪問した企業のすべてが快く応対してくれたことが、逆に元気をいただきました。

 今回の支援活動は終了しましたが、ぜひ九州・沖縄ブロックをはじめとして、引き続き支援活動をお願いします。私自身、今後も要請があれば微力ながら協力は惜しみません。

「中小企業家しんぶん」 2012年 5月 15日号より