中小企業家の力と絆を結集しよう【新潟同友会第31回定時総会】

 「未来を引き寄せる!―中小企業家の力と絆を結集しよう」をスローガンに4月17日、新潟同友会第31回定時総会が新潟県長岡市で開催され、来賓や富山からの参加者含め224名が参加しました。

 開会に先立ち、宇山和之代表理事は「昨年3月の未曾有の大震災では、被災された同友の仲間たちから、経営者としての生きざまを学びました。私たちには、普段からその生きざまを学ぶ場があります。経営者として、自分が学び実践してきたことを伝える重要性を、本総会を開催するにあたり改めて気づかされました」とあいさつ。

 総会議事では、重点方針として次の3つの方針を採択しました。

 第1に「会員を集めよう!」~11月に、創立30周年を迎えるにあたり、これまでの成果と教訓を総括し、佐渡支部設立を目指し、会勢600名を達成すること。

 第2に「同友会らしい黒字企業になろう!」~労使見解や中小企業憲章の精神を活(い)かして経営指針を成文化するとともに、企業変革支援プログラムで会社の現状を把握するなど、経営者と社員が共に育つ全社一丸の企業づくりに取り組むこと。

 第3に「全国行事に学びに行こう!」~同友会の学びと実践による経験や教訓に学ぶとともに、全国の中小企業家と絆を深めていくこと。

 また、中越震災から10年を迎える2014年には、中同協第46回定時総会を新潟で開催することが決定し、会勢800名で全国の会員を迎えようと確認し合いました。

 記念講演では、岩手県陸前高田市で味噌・醤油などを製造、販売する(株)八木澤商店代表取締役の河野通洋氏(岩手同友会)を講師に迎え、苦境の時こそあきらめない気持ちの大切さについて学びました。

 2004年の中越地震、2007年の中越沖地震を経験した長岡支部の設営で定時総会を開催し、これからの新しい企業像や経営者像を改めて論議しながら、危機において表出した会社の存在意義と役割を確認し、新潟同友会は新たな第一歩を踏み出しました。

「中小企業家しんぶん」 2012年 5月 15日号より