【特集】新エネルギーへの挑戦 再生可能エネルギーの現状と会員企業の実践

 今、新たなエネルギーとして注目されつつあるのが、太陽光、風力、バイオマス、太陽熱、地熱などの自然の力を利用した再生可能エネルギーです。再生可能エネルギーは中小企業の取り組みが不可欠。再生可能エネルギーの現状と会員企業3社の実践を紹介します。(編集取材・中同協主任事務局員 池田泰秋)

 今、新たなエネルギーとして注目されつつあるのが、太陽光、風力、バイオマス、太陽熱、地熱などの自然の力を利用した再生可能エネルギーです。東日本大震災、原発事故でエネルギー問題が課題となり、災害に強く地域の雇用に貢献する地域分散型エネルギーシステムづくり、エネルギーの地産地消が求められてきています。

日本のエネルギー自給率は4%

 日本では、原子力発電を除くと、国内で使われるエネルギーを国内の資源でまかなえる割合であるエネルギー自給率は4%しかありません(エネルギー白書2010より)。

 現在、エネルギーの中心となっている石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料のほとんどを海外からの輸入に依存していて、化石燃料に替わるエネルギーの確保が課題となっています。

同友エコでエネルギーに関わる取り組みを

 中同協地球環境委員会では、2009年より環境経営の推進とCO2削減を目的に同友エコを取り組んできました。今年度の同友エコ2012では、従来の取り組みに加えて、環境に配慮した商品・製品・サービスの開発や販売、仕事づくりなどの取り組み、エネルギーに関わる取り組み(省エネ・創エネ・蓄エネ)、経営指針や社員との実践にもとづく環境経営の取り組みなども応募の対象に加えて、環境経営による企業革新の第二歩目として取り組んでいくことが確認されています。

「中小企業家しんぶん」 2012年 12月 5日号より